これまで語られてこなかった「NEW PORT」の全曲解説。
制作秘話などここでしか聞けない、裏話満載。
これを読めばまた違った楽しみ方ができるはず!解説は全作詞曲を担当したおかべです。
これからアルバムが始まる一曲目として、旅の始まり、飛行機が飛び立つシーンを想像して作りました。詞を書くときにはイメージを膨らますため、羽田空港へ行きデモを何度も聞いては、その雰囲気を詞に閉じ込めようとしました。飛行機に乗る時は、滑走路に入ったら再生してみてください。気分が盛り上がること間違いなしです。
この曲は一番古く、コモドを始める前からある曲でした。コモドのみんなも知っていて、評判がよかったのと、曲作った時の「飛行機が大空を飛行するイメージ」が今回のアルバムにもぴったりだったので入れることにしました。詞は友人に向けたもので「たとえ大人になって関係性が変わっても、今のこの思いや時間は、この先誰も汚すことのできない宝物」だと言うことを伝えたくて書きました。また、HONDAjetのCMを見た時はまさにこの曲のイメージまんまで、伝わったような気がして嬉しくて不思議な気分でした。
曲のアイデアとしては、「APARTMENT」を作っていた時期に出していたのですが、みんなに猛反発を食らって長らくお蔵入りしてました。諦めきれず、虎視眈々とタイミングを狙って、やっと日の目を浴びた一曲です。確かに、当時より、いろんな曲をやってきたからこそしっくりくる曲だなと思います。詞はもう単純に「別れ切り出しといててめぇが泣いてんじゃねぇ」っていう内容です。
この曲はタイトルから着想して作りました。忘れたいのに、前に進みたいのに、ゾンビのように何度も蘇ってくる思い出と格闘している曲です。ゾンビというわりに優しい曲調なので、唯一、間奏の不協和音でゾンビっぽいおどろおどろしさを表現しています。いつかこの曲で、ピングーみたいなストップモーション・アニメのMVを作るのを密かに夢見ています。
アルバムの前半を締めくくる一曲です。うまくいくばっかりの毎日じゃない、学校や職場からうつむいた気持ちで帰るときに、寄り添えるような曲にしたくて詞を書きました。
東京に来て、再会した地元の友人のことを思って作りました。会わないうちにお互いが重ねた時間、これから進んでく時間の、途方もない心細さのなかで見た中央線からの夕暮れを描写したつもりです。ちなみに、ケロはこの曲を弾くのが一番好きだそうです。
自分の中ではこの曲が、このアルバムの要でした。理由は、やっぱり間奏のドラムとギターの泣きのプレイが録れているからです。曲自体は、形や概念に囚われ、本来の目的や思いを見失ってしまうような、気づかないうちに何かに「執着」してしまうことについて書きました。
あらゆる面倒ごとを想像力でどうにかしよういう曲です。無法地帯のイマジネーションの世界なので、色とりどり楽しくなるように書きましたが、演奏はソロがあるので毎回ヒヤヒヤします。ミディアムテンポな曲が多いのでライブで重宝している一曲です。
これは、コモドでの上京が具体的に動き始めた時期にできた曲です。これから確実に変わってしまう何かに、思いを馳せました。この曲を演奏すると、当時練習していた難波のスタジオを思い出します。ちなみに4ヶ月リリースで無料配布したバージョンはちょっと違っています。お持ちの方は聴き比べて見てください。